管理栄養士と栄養士の違いは? | 学校法人 二葉総合学園  

管理栄養士と栄養士の違いは?

管理栄養士と栄養士の違いは、栄養士法に記載されています。

栄養士法第一条第二項では
管理栄養士とは、厚生労働大臣の免許を受けて、管理栄養士の名称を用いて、傷病者に対する療養のため必要な栄養の指導、個人の身体の状況、栄養状態等に応じた高度の専門的知識及び技術を要する健康の保持増進のための栄養の指導並びに特定多数人に対して継続的に食事を供給する施設における利用者の身体の状況、栄養状態、利用の状況等に応じた特別の配慮を必要とする給食管理及びこれらの施設に対する栄養改善上必要な指導等を行うことを業とする者をいう

と記載されています。
このことからもわかるように、高度の専門的知識や技術を要する健康の保持増進のための栄養の指導ができ、利用者の身体の状況、栄養状態、利用の状況等に応じた特別の配慮を行い給食管理を実施し、また栄養改善上必要な指導を行うといった、知識だけでなく状況判断能力やコミュニケーション能力、栄養指導が行える能力が必要となる資格と言えます。

一方、栄養士は、栄養士法第一条第一項にて
都道府県知事の免許を受けて、栄養士の名称を用いて栄養の指導に従事することを業とする者とされており、一般的な食事や健康維持を行う職となっています。

しかしこの一般的な食事が幼稚園や保育園などの幼児が対象なのか、生徒児童が対象の小中学生なのか、はたまた企業で働いている労働者が対象なのかで必要な栄養素もその量も異なってきます。そうしたライフステージ毎の栄養について深く学ぶ必要があり、また食物アレルギーについての知識や知見も深めた上でどう提供する形が良いのかの模索し提供する力も必要であると言えます。

就職した際の年収の違いについてですが、管理栄養士の方が一般的に高い年収を得る傾向があります。具体的な数字は職場や地域によって異なりますが、管理栄養士の年収は約500万円から800万円程度、栄養士の年収は約300万円から600万円程度です。